今回は、BMW 3シリーズハイブリッドの実燃費が本当に悪いのかについてご紹介します。
BMW330eは2000ccのターボ付エンジンに電気が加わった、プラグインハイブリッド『PHEV』を採用しています。
専用のケーブルで充電する事ができますが、充電しなくてもプリウスのようにハイブリッドカーとしても走行することが可能な実用車です。
その3シリーズハイブリッド車に、実燃費が悪いという報告がよせられています。
カタログ値では、ハイブリッドでの燃費が17.7km/Lとなっていますが、果たして実燃費はそれに比べてどの程度悪いのか、気になるところです。
それでは、BMW 3シリーズハイブリッドの実燃費が本当に悪いのかについてお届けしていきますので、お見逃しなく!
でもカタログの数字はハイブリッド走行時のみの燃費表示になるから、分かりづらいですね。
EV走行もできて燃費が悪いってことは、余程のことなのかしら。
【目次】
BMW 3シリーズハイブリッドの実燃費は悪い?
出典:http://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/450/185/html/b34.jpg.html
下記はBMW 3シリーズの330eプラグインハイブリッドのカタログ燃費とEV走行距離です。
- ハイブリッド燃料消費率『国土交通省審査値』:17.7km/L
- EV走行換算距離『等価EVレンジ、国土交通省審査値』:36.8km
では、実燃費と比較してみましょう。
実燃費はハイブリッド走行時だけのもの?
カタログ燃費もそうであったように、実燃費においてもハイブリッド走行時だけの燃費で比較することになります。
前述したようにEV走行時のガソリン節約の大きな部分は、燃費算出には全く関わらないことになります。
ですから、単純に同じ走行距離のガソリン消費量というかたちで比較したならば、全く違う結果と感想が得られる事と思います。
ハイブリッド走行時の実燃費は?
では、実燃費の報告をまとめてみます。
やはり、道路状態や運転の仕方で燃費に影響が出ているようですが、今回は割と平均的な数字があらわれたようです。
これもモーターとエンジンの効率的な併用からくるものかもしれません。
市街地等では思った通り燃費を落としており、11~13㎞/Lといったところで、高速道路などではハイブリッドらしく、カタログ燃費以上を記録したデータもあり17~20㎞/Lとなっています。
平均すると、13~14㎞/Lの燃費となっており、カタログ燃費からみても想定の範囲内であり、極めて悪いということではないと判断します。
モーターのみの走行では30㎞は走れるPHEVですから、ちょっとした買い物程度なら充電のみで大丈夫でしょう。
細かく充電すれば、電気代のみでガソリンは不要とも言える、素晴らしいパワーも備えたハイブリッドです。
実燃費もカタログと大きくかけ離れている訳では無いようですね。
PHEVのモーターのみのEV走行が燃費に反映されたら、凄い事になりますね。
BMW 3シリーズのハイブリッドは燃費向上が目的ではない?
出典:https://clubmini.jp/15710
そもそもハイブリッドシステムとは燃費向上だけを目的としたシステムだったのでしょうか。
ちがった観点からも見てまいりましょう。
ハイブリッドとは燃費向上のシステムではない?
日本人ならば『ハイブリッド』と言えば燃費が良い車と連想してしまいますが、本来のハイブリッドシステムとは、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたシステムの事を指します。
しかし、そのシステムから得た余剰能力を『燃費』に使用するか、『動力性能』に使用するかは自由であり、どちらも同じハイブリッドシステムと呼ばれます。
日本車のハイブリッドの多くは前者であり、燃費に特化した車が殆どです。
BMWの場合には、どちらかというと後者の方に属し、エンジンとモーターとの併用でありながらも動力性能を犠牲にしない、BMWらしい走りを追求したシステムであるので、一部しか燃費性能に余剰能力を使用していないため、大きな燃費向上は最初から狙っていないのが事実です。
カタログ燃費が17.7㎞/Lである事からも、燃費に固執しないで他の部分に注力しているのが分かります。
17.7㎞/Lは決して悪い燃費ではない?
日本のハイブリッドであれば、プリウスは37.2㎞/Lを表示しており、17.7㎞/Lは低い数字にも思えます。
しかし、これはハイブリッド走行時の燃費であり、プラグインハイブリッドのEV走行時はガソリンを使用しないため、燃費の計算には含まれません。
PHEVの燃費表示は、EV走行距離と、ハイブリッド走行時の燃費が表記されるのが普通です。
この17.7㎞/Lというのは、充電無しで走行した場合のハイブリッド燃費であり、ずっと充電が可能であれば、ガソリンの使用は全く無いのがPHEVという事になります。
この辺りにも少し誤解が生まれているようです。
※高速域等では満充電であってもエンジンが走行援助始動しますが、分かり易い解説のために一部省略しましたので、ご了承下さい。
ハイブリッドでの17.7㎞/Lは微妙?
分かり易いように、プリウスと比較してみます。
プリウスには普通のハイブリッドとプラグインハイブリッド『PHEV』があります。
PHEVの方は、バッテリーが無くなる前に充電を繰り返せば、永久にガソリンを使用しないで走行する事が可能と言えます。
『本来は高速域等でもエンジンが後押しするシステムも働くので、完全なEV走行ではありませんが、分かり易い例として聞き流して下さい。』
と言うことで、ここまではBMWのPHEVも同じです。
プリウスはバッテリーが空になるとエンジンでの走行が可能になり、充電しながらモーター走行と併用して燃費向上に努めます。
この時の燃費がカタログに表記されるわけで、プリウスの場合にはバッテリーが空になったら、普通のプリウスに変わるだけと想像してもらえば良いでしょう。
ですから、PHEVプリウスの燃費表記は普通のハイブリッドプリウスと全く同じです。
同じようにバッテリーが空になれば、3シリーズも通常のガソリン車になってしまいます。
しかし通常のガソリン車の燃費は13.5㎞/Lがカタログ燃費になっていますから、燃費の向上に一役買っていることは間違いありません。
もし数回分の充電を加味して燃費を計算するならば、とてつもない燃費が算出されるのは明らかです。
プラグインというだけでガソリン消費が抑えられる事から、既に燃費の向上は達成していると考え、パワーの維持に注力したのだと考えます。
BMW 3シリーズがハイブリッドを発売した理由は?
出典:http://dealer-blog.bmw.ne.jp/kyoto-bmw/2016/01/-hot-bmw-upgrade-campaign/
では、『華麗な走り』や『走る喜び』を追求するBMWが、なぜハイブリッド車の発売に至ったのかを考えてまいります。
排ガス規制対策の為に発売?
BMW3シリーズがハイブリッドの発売をした背景には、世界的にCO2の排出量削減が叫ばれていることに関係します。
PHEVは環境への配慮を図ったもので、排出CO2の量や経済性はガソリン車よりも優れています。
2021年に迫る『CO2排出規制』は非常に厳しいものになっていて、2021年以降販売される新車には細かく厳しい基準数値が義務付けられます。
そのため各社は、基準をクリアするのにガソリン車では厳しいと判断し、PHEVモデルの研究開発に積極的になっているところです。
各車1台づつもそうですが、BMWメーカーとしての取り組みのアピールもあり、今後も各シリーズでPHEVのモデルが続々と追加される事でしょう。
なぜPHEVなの?
完全なハイブリッド車となれば、蓄電池や駆動にも大きく手を加えねばならず、動力性能を犠牲にしなければいけません。
BMW特有の滑らかな加速フィールや極上のスポーティーな乗り味も生かしつつ、ハイブリッドモーターによる低速域での加速の素晴らしさを加えることが実現できたのは、プラグインハイブリッドだからこそと言えるでしょう。
状況を選ばないハイブリッドシステムである事から、『ActiveHybrid』とも呼ばれ、ただのエコカーでは無く、走りにも特化した後輪駆動型ハイブリッドが、BMWの目指すものだったのでしょう。
そういえば、他のモデルでもPHEVが追加されるって噂があります。
2021年の基準が相当に厳しいんですね。
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まとめ
出典:http://www.goo-net.com/catalog/BMW/3_SERIES/10077620/
今回は、BMW 3シリーズハイブリッドの実燃費が本当に悪いのかについてお届けしてきましたが、如何でしたか?
3シリーズをベースにしたエコカーを楽しみたいという方にはぴったりの330eハイブリッドです。
コンパクトカーと思ってしまう程、ハンドルから路面への伝わりも良く、運転もしやすいことでしょう。
PHEVはBMWの神髄を残したまま環境基準をクリアすることも可能にしました。
燃費が良くて音が静かな日本にぴったりのモデルであることは確かですね!
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