ディーラーの代車での事故の時に使える保険は?

ディーラー 代車 事故 保険
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今回はディーラーで借りた代車で事故を起こしてしまった場合にはどんな保険が使えるのか、どんな契約になっているのかについてご紹介したいと思います。

車検や修理など、ディーラーに車を預ける際に代車を借りる機会ってありますよね。

そんな時もし、この代車で事故を起こしてしまったり、傷をつけてしまったらどうなるんだろう?と思われたことはありませんか?

乗り慣れない車ですから、運転があまり得意でない方にはやはり不安ですよね。

それでは、ディーラーで借りた代車で事故を起こしてしまった場合にはどんな保険が使えるのか、どんな契約になっているのかについてお届けしていきますので、お見逃しなく!


もし事故を起こした時の情報を知っても、もちろん必要にならない方が良いのですが、代車を借りる際はもしもの対処法も知っておくほうが安心して借りれますよね。

ディーラーの代車で事故を起こした場合は誰の責任?

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まずはディーラーで借りた代車で事故を起こしてしまった場合はだれ誰が責任を持つことになると思いますか?

実際にその場で運転していた、代車の借主でしょうか?

それとも車の持ち主のディーラーでしょうか?

 

運行供用者とは

まず責任の話の前に知っておく必要のあるワードがあります。

それが『運行供用者』です。

運行供用者とはどのような者をいうのかというと、条文には明確に定義づけがされていません。

ですので、解釈によるということになります。

これが設けられたのには2つの理由があります。

1つは、危険責任の考え方で、自動車という危険物の運行をコントロールできる立場にある以上、その運行によって生じた責任を負担させるべきであるという考え方です。

2つめは、報償責任の考え方です。

これは、自動車の運行によって利益を得ている以上、その運行によって生じる不利益についても責任を負うことになってもやむを得ないという考え方です。

これを元にどちらにディーラーと借主のどちらに責任が出てくるのかみてみたいと思います。

 

ディーラーと代車の借主、両方が運行供用者

ディーラーは修理を依頼してくれたから、『その代わりに代車を貸してくれている。』とう、『営利目的の業務』の一環として代車を提供してくれています。

また、多くの場合が代車の提供期間は1週間程度と短期間です。

その為上記の2つ目の理由の通り、代車を借りたからと言って『借主のみが代車の運行供用者になる事は無い』と考えられます。

そのため、客が代車に乗って交通事故に遭った場合は、業者と客の双方が運行供用者になるようです。


しょっぱなから難しい言葉出てきましたね…

ですが、営利目的で貸してくれているので、事故が起きても借主だけの責任ではないと言うことですね。

 

ディーラーの代車での事故はどちらの保険を使えばいいの?

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上記の通り、責任は両方にあることがわかりました。

では保険はどうなのでしょうか?

どちらの保険を適応するのでしょうか?

 

保険の加入義務やルールはない!

レンタカーなど、有償で貸し出しすることの出来る車には必ず最低限の自動車保険をかけなくてはいけません。

また、会社ごとに事故の時などのルールを徹底している場合がほとんどです。

これはレンタカーを借りた際、受け渡し時にしっかり説明を受けることが多いと思います。

ですが、ディーラーなど車を貸し出すことをメインとしていない場合自家用の登録がされている事が多く、保険の加入義務や貸し出しルールはありません。

その為多くの代車では車を乗る為に必要最低限の保険にしか加入していない場合がほとんどです。

それはやはり、保険料が問題だと思われます。

ですので、代車以外にも使用している場合や年式などによって車両保険などをかけている場合もありますが様々です。

その為ディーラーで借りた代車で事故を起こした場合は店舗によって対応は大きく異なってきます。

 

他車運転特約を使う事が多い

ほとんどの個人向けの自動車保険には『他車運転特約(他車運転危険補償特約)』という特約が自動セットされています。

この特約は、臨時に他人の車を車検や修理などの間代車として借りた場合、その車で事故を起こした時に、自分の車の自動車保険が使えるというものです。

法人契約(記名被保険者が法人)などの車の自動車保険の場合は、車検や修理などでの代車のみに使える『臨時代替自動車特約』が自動セットされています。

一昔前までは、この特約があっても借りた車が自動車保険に加入していれば、その保険を優先的に使わなければならず、自動車保険に加入していない車や加入しててもその保険の運転者・年齢条件などで、保険が使えない場合に限り『他車運転特約』が使えるといったものでした。

しかし、保険業法が改正され、借りた車に自動車保険が掛かっていて使えたとしても、自分の車の保険を優先して使えるようになりました。

このことにより、多くの車屋はお客様に貸した代車での事故の場合、代車に保険が掛かっていたとしてもお客様の保険で対応するようにお願いすることが多くなっています。

保険を使うと、保険等級が下がったり翌年から保険料が上がることを避ける為にこのような方法を取ることが多くなりました。

以前は、代車の保険を使いお客様に『免責』として保険料の値上がりの一部を負担してもらうのが一般的でしたが、自分の起こした事故にも関わらず、自分の車ではない為に免責や保険料を払うのは嫌だと言うトラブルが起きることも多かったようです。

このようなトラブルを避ける為に、事故を起こした時の保険に関することは自分が加入している保険で対応してもらうとなりました。

また、借主が契約している保険の内容のほうが良いことが多く、その内容で事故対応してもらったほうがお客様も納得してもらえるといったところもあります。

それに、お客様が加入している自動車保険に車両保険も付けている場合は、その車両保険を代車(借りた車)にも使えるといったところも大きいです。

ですが、代車を貸すお客様以外の人(車を所有していない人)が乗ることも考えなくてはいけないので、代車には自動車保険を掛けている車屋が多いです。

 

細かいルール設定でトラブル回避

顧客とのトラブルを避けるために、ディーラーでは細かくルールが設けられている所もあります。

特に新車ディーラーなどでは状態の良好な代車が準備されているため、レンタカー同様に車両保険がかけられている所も多く存在します。

代車を利用する際には、事故の際の対応についてもしっかりと確認しておきましょう。

ちなみに地元の小さな中古車販売店では、顧客によって対応が変わることもあるようです。


ディーラーと借主、両方が運行供用者ではあるものの、やはり保険は借主のものを使う事が多いんですね。

ディーラーの代車は1台ずつではなく、全体で保険をかけていることが多いので、1台の事故で保険を使用してしまうと全体の保険料が上がってしまう為に、あまり使用してくれないようです。

 

ディーラーの代車にはどんなトラブルが潜んでいるの?

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では実際にどのようなトラブルがあったのか実例を見てみたいと思います。

 

身に覚えのない傷

この経験者さんは車が故障したので修理に出し、代車を借りていたそうです。

借りる際に保険について尋ね、車両保険はついていないと聞いていましたが、そのとき店の人と一緒に傷の確認をしていなかったそうです。

それから10日ほどで修理が終わり代車を返しましたが、翌日『代車に傷がついているので修理をお願いします』と連絡がありましたが、決してぶつけた覚えはなく、それも、傷も運転中についた様な傷ではありません。

バンパーの下の方がゴムが擦れたような傷だし、同じアパートの子どもが駐車場で自転車に乗ったりしてるのでそういうのを疑ってしまったようです。

ボンネットも不自然な凹み方をしており、凹んでしまった、というより、凹ませてしまったというような感じだったようです。

防犯カメラ等で調べることもできず、修理代はだいたい10万円くらいと言われたそうです。

この場合、本当に借りている間に当て逃げなどご経験者の方(借主)以外の方が付けた傷かもしれませんが、もしかすると、元々ついていた傷なのかもしれません。

ですがそれも、引き渡し時に傷のチェックをしていなかった為にわかりませんよね。

実際、ディーラー側が傷のチェックを提案するべきではないかとも思いますが、必ずチェックをしこのようなトラブルは避けたいですね。

 

買い取りの可能性も

こちらの経験者さんはディーラーではなく民間の車屋さんで代車を借りていた最中に事故をしてしまい、ご自身の任意保険を使って修理してほしいと言われたそうです。

ですが、相手の分は保険から出るのですが、代車の修理代は車両保険に入ってないので地腹になるそうです。

また、その代車は車屋が使ってる板金やさんので、リースで借りてた車らしく、その代車は損傷がひどいので治しても70、80万ぐらいかかるし、事故車扱いになるから買い取ってほしいと言われたそうです。

経験者さんは代車を借りる際に詳しい説明を聞いておらず、リースと言う事も知らなかったようです。

このように、詳しいルールがなかったが為に、このようなトラブルが起きてしまったという事もあるようです。

引き渡し時に、ディーラーや車屋さんから説明がなくてもこちらからもし事故や傷をつけてしまった場合はどうなるのか聞いておくのが良いかもしれません。


代車で事故を起こしたり、傷を付けたりなんて実際は稀なケースでは?

と思われる方も多いと思いますが、身近でも知人の整備士さんは代車の空きがなく自分の車を御貸ししたら傷がついて戻ってきてしまったと言うケースもあり、頻繁にあることのようです。

 

ディーラーの代車で事故を起こしてしまった時に取るべき行動

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ではもしディーラーの代車を運転中に事故を起こしてしまった時はどのように対処したら良いのでしょうか?

 

迅速な連絡や報告

代車を運転中に事故を起こしてしまったら、もちろんけが人の救護や警察へ連絡し、代車を貸してくれた店への連絡も重要です。

事故の場合は当人に代わって保険会社が折衝や交渉などを行いますので報告は早いに越したことはなく、素早い誠実な対応が代車を貸してくれた店との関係を悪化させない唯一の方法かもしれません。

また、擦りキズや自損でぶつかった場合でも店への連絡は不可欠で、ちょっとしたキズだからと黙っていても後々バレてしまうものです。

わかりにくい傷だから、黙っておこうと思っていても意外と気づきます。

ディーラーとの関係が決まづくなるのは嫌ですよね。

また、保険を適用する場合には事故の証明書も必要ですが、後からでは受け付けてもらえないのでその場で警察への届出も忘れずに行っておきましょう。

もちろん、代車は決して自分の車ではないので事故がおきないように安全運転を心がけておきたいですね。


事故を起こしてしまった際は、自家用車でも代車でもパニックになってしまいがちですよね。

ですが、基本的には対応は同じですので落ち着いて行動しましょう。

 

新車・中古車を買う時の下取り車を高く売る方法は?

新車・中古車を安く買うには、値引きをしてもらうのが圧倒的に早いですが、あなたに下取り車があるのならば、その車を下取りに出せば更に安く買えますよね。

しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!

ここで注意すべき事は、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」という事。

また、


値引きは限界です。その代わり下取り金額に10万円上乗せしたので、これで契約してください!

と言ったセールストークに誤魔化され、あやうく損するといった場面も見受けられます。

やっぱり、1円でも高く下取りに出したいですよね?

そのためにも、ある程度の今あなたの乗っている車がいくらで売れるのか相場を知っておく必要があるのです。

そんな時に役立つのが、かんたん車査定ガイドになります。

そこで、下取りに出したい車を一括査定してもらって買取価格の相場を知ってその見積書を提示して、それより高くしなければ下取りに出しませんとあなたの下取り車を高く売るために交渉する最大の武器となります。

私もディーラーに車を下取りに出した時、ラブ4の初めの提示金額は40万と言われました。

そこで、車買取査定サイトから無料査定をしてもらった結果、57万円という買取金額が出て唖然としました。

あやうく17万円を損するところでした!

その後、私は再びディーラーへ行って車買取査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えたところ、車下取り価格を17万円+1万円UPしてくれました。

初めから相場以上の金額で対応してくれよと思いながらも、車買取査定サイトを知らなくては損するのは当たり前ですね。

だからこそ、下取り買取金額を出してもらう前に、利用していくのを忘れないようにして下さいね。

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ディーラーの下取り買取価格と比較したい方・すぐに相場を知りたい方は、無料ですぐに利用できるのでお早めに利用してくださいね。
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まとめ

ディーラー 代車 事故 保険

今回はディーラーで借りた代車で事故を起こしてしまった場合にどんな保険を使うのか、どんな契約になっているのかについてご紹介してきましたが、如何でしたか?

代車にも最低限の保険がかけられてはいますが、基本的には借主(運転手)が自分の車の他車運転特約を使って修理することになりそうですね。

事故を起こさないことが1番ですが、もし事故を起こしてしまった場合には焦らず頭に入れておきましょう。

また、小さい傷であれど、他人の物を傷つけたには変わりありませんので、隠さず誠実に報告・謝罪しましょう。

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