今回は、新型プリウスの実燃費が悪いのかどうかについて、実際に旧型と比較して解説していきます。
新型プリウスの高燃費は信用してはいけないとか、カタログ燃費の数値に騙されてはいけないなどと、批判の声が多く聞こえているようです。
他にも、新型プリウスの実燃費は低すぎるとの中傷もあり、実際にどうなのかを、旧型プリウスと比較してみる必要がありそうですね。
たくさんの過激な発言も聞こえてきますが、果たして真相はどうなのかを探ってみます。
それでは、新型プリウスの実燃費が悪いという噂は本当なのか、実際に旧型と比較してご紹介していきます!
わざわざ嘘までついて燃費をごまかす必要があるのか理解できません。
旧型と比べてみれば、本当の事がわかりますね。
【目次】
新型プリウスの実燃費を実際に旧型と比較してみた!
出典:https://toyota.jp/prius/compare/?padid
悪いと言われる新型プリウスの燃費は、旧型と比較しても悪いのか、それぞれの燃費を調べると共に、両車を比較して真相に迫ってみます。
新旧のカタログ燃費と実燃費
新型プリウスのJC08モードで計測したカタログ燃費と実燃費はこのようになっています。
グレード | 実燃費 | カタログ燃費 |
E | 28.6km/l | 39.0km/l |
S | 26.0km/l | 37.2km/l |
A | 26.0km/l | 37.2km/l |
旧型プリウスのJC08モードで計測したカタログ燃費と実燃費はこのようになっています。
グレード | 実燃費 | カタログ燃費 |
E | 22.8km/l | 32.6km/l |
S | 21.2km/l | 30.4km/l |
A | 21.2km/l | 30.4km/l |
新型と旧型の実燃費を同じ条件で調べてみました。
今回はFF車のみでの比較となっており、4WDでも同じ傾向にあるため記載はしておりません。
まず、新型は旧型に比較して燃費が悪いというのは間違っているという事がわかります。
5㎞/l程度、実燃費では新型プリウスの方が上回っているようです。
同じエンジンなのに燃費が違うのはなぜ?
新型も旧型も、2ZR-FXEという同じ型式のエンジンを採用しています。
ですが、両者には燃費の差がありますよね。
大きなところでは、トヨタの最新プラットフォームTNGAでプリウスの走りが進化したことが、燃費の向上に一躍かっているようです。
2015年に発売されたモデルから、トヨタの第1号車として導入されたTNGAプラットフォームは基本骨格を見直すことで、低重心ボディを実現しています。
重心を下げることで安定性が増し、ふらつきを抑える事が出来、より理想的なドライビングポジションを追求することが出来る様になって乗り心地もアップしました。
空気抵抗を減らす為のさまざまな工夫によって、新型プリウスでは低燃費の走りが実現されています。
TNGAでは燃費以外にも、ショックの少ないサスペンションや、最先端の溶接技術を使ってボディ剛性を高めたことで、段差のある道も滑らかに、コーナリングも軽やかに走ることができるようになっています。
燃費を向上させるために技術力を結集
同じエンジンを使っていても、燃費に関係のあるパーツを徹底的に見直すことで燃費の工場を実現させました。
その結果燃費値は2009年発売モデルから飛躍的に向上しました。
- 新ハイブリッドシステムの採用
- ボディのフォルムやアルミホイール形状の工夫
- グリルシャッターの採用
によって空力性能を高め、低燃費を実現しています。
カタログ燃費と差が生まれる理由は何?
上記で気付かれたと思いますが、カタログ燃費に比べて実燃費は10㎞/l以上違っているのはなぜでしょうか。
それに迫ってみます。
走る場所で燃費が変わる
まず、大きなのは『走り方・走る場所』になります。
市街地等の信号がたくさんあって渋滞も多い場所、高速道路のように信号のない安定した走りができる場所と、この2つだけとっても燃費に大きく差が出ます。
市街地では、燃費が20㎞/l以下に低下する事もあれば、高速道路ではカタログ値に近い燃費で走る事ができます。
他にも、山道や舗装されていない道路などと、状況は多岐にわたり、全ての燃費が異なってきます。
運転の仕方でも燃費が変わる?
急ブレーキに急加速を繰り返す運転は悪燃費になりますし、反対は高燃費になります。
他にも気温等で燃費は変わります。
特にトヨタのハイブリッドは冬場の暖房に弱く、冬場は大きく燃費を落とします。
理由は、冷房は蓄電した電気を使うのに対し、暖房は普通のエンジン車同様に冷却水を使って空気を温めます。
その為には、エンジンの稼働が必用となり、ガソリンを使用するため燃費が悪くなるのです。
実燃費はカタログ燃費の7割が限界?
そういう事で、全ての車を比較するためのカタログ燃費は、決められた速度と環境で障害が無い状態で測定した数値ですから、実燃費と大きく差が出るのは仕方のない事なのです。
今回のカタログ燃費は『JC08モード』と言って、日本で3番目に発表された燃費表示で、それ以前よりは実燃費に近くなっていますが、全く違った環境で計測していますので、これだけの差が出ています。
なお、『JC08モード』の約6~7割が、実燃費といわれています。
実際に、上記の数値もその枠に入っているようです。
もちろん、トヨタ車以外も同じですので、付け加えておきます。
カタログ燃費は、燃費比べをするために同じ速度で同じ状況で測定したから良い数値になっているんですね。
実際には山道も雨の道も、高速道路も市街地も、いろんな状況があるから、カタログとはかけはなれた数値になってしまうんですね。
新型プリウスの実燃費が悪いと言われる理由は?
出典:https://www.google.com/search?q=新型プリウス+燃費&source
なぜ新型プリウスは実燃費が悪いと言われるのか、本当に実燃費が悪いのかを調査の結果から検証してみましょう。
カタログ燃費との差が大きい
カタログ燃費が良いほど、実燃費との差は大きくなります。
割合はおなじでも、数値だけみれば大きく見えてしまうのは仕方の無い事でしょう。
逆に考えれば、プリウスのカタログ燃費が良すぎるために、実燃費が良くても、数字の見た目は悪くなるので、誤解を受けてしまっているようです。
なお、これを改善するためにか、昨今では既に表記を初めている車もあるようですが、世界共通の燃費表示に変わっていくようで、状況別で3つの燃費表示がされるようになります。
冬場と夏場に大きく燃費が落ちてしまうことが原因?
先にいいましたが、エアコンの始動にはエンジンの稼働が必用です。
寒い地域では、冬場の暖房で大きく燃費を落としますし、熱い地域では蓄電した電力だけではまかないきれないため、エンジンが稼働して発電します。
これもカタログ燃費にあらわれない悪燃費の理由です。
季節ごとで、大きく変わる燃費も、その時々で燃費がいいいとか悪いと言われてしまうようですね。
結局は、新型プリウスの燃費は、決して悪くないということですね。
新型プリウスの実燃費を良くする方法はある?
出典:https://toyota.jp/prius/design/?padid
新型プリウスは特に燃費が悪く無い事は証明しましたが、もっと燃費を良くする方法も考えてみました。
乗り方の工夫
運転の仕方で燃費が変わるのはご説明しましたが、急の付く運転は燃費が悪くなります。
反対に、一定のスピードで、ゆっくり発進と早めのブレーキをゆっくり長くかける事で燃費は良くなります。
また市街地ばかりでなく、たまに長い距離で一定のスピードで長時間走ってあげると、エンジンのストレスが無くなったように燃費が良くなるようですので、試してみて下さい。
エアコンの使用を抑える
エアコンを使わないのが一番いいのですが、無理な話ですから、良い温度になったら小まめに消す事と、設定温度を冬場は下げて、夏場は上げるというだけでも燃費の向上につながります。
車を軽くする
軽自動車の燃費が良いのは、車が軽いからです。
車を軽くすれば燃費が良くなります。
車に重量物を積んだままの人をたまにみかけますが、愚の骨頂です。
できれば、使わないものは、その都度降ろすように心がけましょう。
タイヤ・ホイールの交換
最近は『エコタイヤ』なるものが出ています。
転がり抵抗を少なくして、良く転がるようにしたタイヤです。
このタイヤは確かに燃費アップに貢献しますが、グリップ力などが弱い場合も多いので、安全とトータルで考えた方が良いでしょう。
また、ホイールも軽いものにすれば燃費は良くなります。
ですが、軽いホイールは非常に高価なものが多いです。
余裕のある方は試してみて下さい。
あと、タイヤの空気圧を少し高めにすると、路面との接地部分が少なくなり、抵抗が減って高燃費につながります。
こちらは、タダで出来ますのでやってみるべきでしょう。
エアコンの温度を1、2度我慢するだけで燃費が良くなるなら、やってみます。
ゴルフバッグとか入れ放しにしているから、キチンと降ろします。
エコタイヤは最近耳にするけど、グリップ性能が劣るものもあるのは知りませんでした。
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まとめ
出典:https://toyota.jp/prius/customize/?padid
今回は、新型プリウスの実燃費が悪いのかどうかについて、実際に旧型と比較して解説してきましたが、如何でしたか?
カタログに嘘を書く事は無いと思っていましたが、新型プリウスの実燃費が悪いというのは間違いだと分かりました。
数字に強い人は簡単に理解できたと思いますが、見た目の数字に惑わされる事は良くあります。
特に燃費は、何㎞/lまでが燃費が良くて、何㎞/lからが燃費が悪いという明確な答えもありません。
あくまで相手があって比べる事で、良い・悪いと言っているだけなので、特に間違いやすいのでしょう。
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