この記事では、エンジンブレーキの仕組みや、使った場合のエンジンへの負担を減らす方法についてご紹介します。
エンジンブレーキ?そんなの付いてたっけな?!と思っている方もいるかもしれませんね!
エンジンブレーキとは、エンジンの回転抵抗を利用した減速方法のことで、最近の車は普通のブレーキ性能が高いので、すっかりと忘れ去られている存在かもしれません。
使い方によっては、燃費の向上や普通のブレーキの効きが長持ちするなどの利点があります。
それでは、エンジンブレーキの仕組みや、使った場合のエンジンへの負担を減らす方法についてお届けしていきますので、最後までお見逃しなく!
普通の足で踏むブレーキだけでも大丈夫な感じもするけどどうなんでしょうか?
エンジンブレーキの仕組みや使い方について知っておいても損はないわね!
【目次】
エンジンブレーキの仕組みとは?
エンジンブレーキは、どのような仕組みで効いているのでしょうか?
エンジンはガソリンや軽油をなどの燃料を燃やしてそのエネルギーでエンジンを回転させてタイヤを動かし車を走らせます。
ですから、アクセルペダルから足を離すことでエンジンに燃料が送り込まれなくなると、エンジンが動かないので、動かないエンジンをタイヤの回転で動かすことになり、この抵抗が減速力となり、この状態を『エンジンブレーキ』と呼びます。
アクセルのON/OFFがブレーキ操作となるので、エンジンとトランスミッション、そしてタイヤの駆動の繋がり重要になるので、トランスミッションの違いがエンジンブレーキの制動力(効き)に大きく影響します。
CVTでもエンジンブレーキは使えるの?
中・小型車の主流となっているCVT方式のトランスミッション車の場合、エンジンブレーキは使えるのでしょうか?
結論からお話ししますと、アクセルを離すことによるタイヤ→エンジンへの負荷はどのトランスミッションでも同様の現象が発生するので、CVTでもエンジンブレーキは使えます。
タイヤとエンジンの間に位置するトランスミッションの接続様式が、エンジンブレーキの強さに比例しますので、CVTは構造上の理由から効きは弱めです。
しかし、スズキや日産が多く使っている『副変速機構付CVT』であれば、通常のトルクコンバーター式のATも介在しているたけ、普通のAT車と変わらない強いエンジンブレーキが効くCVTもあります。
エンジンブレーキを使うタイミングは?
さて、エンジンブレーキはどのような状況で使うのでしょうか?効果的なエンジンブレーキの使用方法をまとめてみました。
- 長い下り坂
- バイパスや高速道路での速度調整
- 空いている道路で、赤信号など停止を前もって予測出来るとき
などが、エンジンブレーキの使用が推奨される状況です。
まず、長い下り坂の場合ですが、通常の減速操作で使う足で踏む『フットブレーキ』は、長時間連続で使用すると過熱して、効きが悪くなったり、効かなくなったりするので、エンジンブレーキの使用が必須となります。
2つ目のタイミングとしては、車の流れの良い幹線道路や高速道路での使用が挙げられます。
不必要なフットブレーキ使用によるブレーキランプの点灯は渋滞の原因になるので、速度の調整くらいの軽度の減速であれば、エンジンブレーキの使用が推奨されます。
最後は、後続車のと車間距離もあり、遠くの信号が赤だったり交差点で停止の必要があるなど、停止が予測できる場合です。
この状況では、エンジンブレーキのみでの停車も可能なほどですので、フットブレーキ使用によるブレーキパッドの摩耗を抑制したり、アクセルOFFによる燃費の向上などのメリットがあります。
エンジンブレーキを使わないとどうなる?
エンジンブレーキを全く使わずに、フットブレーキのみを使った場合はどのような状況になるのでしょうか?
長い下り坂などでフットブレーキばかり使用していると、減速によって発生するブレーキの摩擦熱によって、ブレーキまわりの部品が高温になってしまいます。
異常な発熱で高温になってしまうと、ブレーキパッドとディスクの摩擦力が低下する『フェード現象』や、足でブレーキペダルを踏んだ力を伝達する『ブレーキフルード』が沸騰して油圧が伝わらなくなる『ベーパーロック現象』が発生する可能性があります。
フェード現象とべーパーロック現象とは?
『フェード現象』とは、ドラム式やディスク式の『摩擦ブレーキ』を使用すると発生するブレーキの効きが悪化する現象です。
ブレーキをかけて制動力を得るための摩擦材が加熱され、下り坂などで連続してブレーキを使用すると摩擦材の素材である金属やゴムなどが仕様上の設定された耐熱温度を越えてしまいます。
そうすると、ブレーキの材料が分解・ガス化し、これがブレーキローターやパッドとの間に入り込み、とガスの『膜』ができます。
この膜が出来ることによって、ブレーキの部品同士の摩擦力が低下してしまい、ブレーキの制動力が落ちてしまうのです。
もうひとつの『ベーパーロック現象』とは、フェード現象が発生した際の熱がブレーキフルードにまで伝わり、その結果ブレーキフルードが熱せられて中に含まれる水分が沸騰してしまい、ブレーキ配管内に気泡が発生することによって完全にブレーキの制動力が失われてしまいます。
エンジンブレーキを使うことで車の寿命が長くなるの?
エンジンブレーキの使用は、車の寿命に関係あるのでしょうか?
通常のフットブレーキを使った場合は、ブレーキパッドとブレーキディスクの摩擦力によって、制動力を得ます。
制動力を得ると同時に、パッドやディスクの消耗も発生しますので、エンジンブレーキを使うとこれらの部品が消耗しないので、車の寿命が伸びると言っても過言ではないでしょう。
他にも、ブレーキフルードの劣化を抑えられたり、ブレーキキャリパーやホイールの汚れも少なくなります。
フットブレーキだけ使っていると、フェード現象などによって大事故の危険性があるんですね!
エンジンブレーキを使うことによって、車の寿命も長くなると知れてよかった!!
エンジンブレーキ以外のブレーキとは?
エンジンブレーキ以外のブレーキについておさらいしておきましょう。
通常の足でブレーキペダルを踏んで使う、『フットブレーキ』と停車時に使う『パーキングブレーキ』があります。
それぞれ、使う用途が違うので、使い間違いには要注意ですよ。
フットブレーキ
フットブレーキとは、車を減速させるために常用するブレーキのことですで、一般的には運転席の足元、にありAT車の場合は左側、MT車の場合は真ん中になります。
右足でブレーキペダルで操作することによって、減速して速度を落とすときや、赤信号などで停車するときに使用します。
フットブレーキの浮力は、負圧式倍力化装置で増幅され、マスターシリンダー内のピストンを押してブレーキの油圧を発生させて各車輪のブレーキキャリパーへ制動力を伝えます。
パーキングブレーキ
パーキングブレーキは、別名『駐車ブレーキ』とも言われていて、運転席の横のハンドレバー式や足下にあったり、最近では電気式のタイプもあります。
いずれも止めるための仕組みは、ブレーキディスクやドラムをパッドで挟む仕組みの、摩擦ブレーキの仕組みを利用してます
パーキングブレーキは駐車時以外にも、フットブレーキの故障などで車を停止できなくなったときの非常時や緊急時に、減速のための制動手段として使う場合もあります。
使い方を間違えると、故障や事故に繋がる場合もあるので注意が必要ですね。
パーキングブレーキは、緊急時や非常時に減速目的で使えるのが勉強になりました。
エンジンブレーキを使うとエンジンに負担がかかる?
AT車の場合には、まず問題になりませんが、MT車の場合には、エンジンブレーキの使い方によって、エンジンに強い負荷がかかり壊れてしまう場合があります。
アクセルを踏んでエンジンを回す場合は、タコメーターの回転上限の赤い部分『レッドゾーン』をこえてしまう『オーバーレブ』することは稀ですが、エンジンブレーキの場合はそうとも言えません。
また、アクセルONでレッドゾーンを超えてしまった場合よりも、エンジンブレーキでレッドゾーンを超えてしまった場合の方がエンジンの負担は大きいと言われています。
アクセルONでは意図的にエンジンを回転させますが、アクセルOFFではタイヤの回転がエンジンを無理やり回転させている原理のためです。
エンジンの寿命を伸ばすためにはどうすればいい?
エンジンの寿命を延ばすには、どうしたら良いのでしょうか?
アクセルON/OFFに限らず、オーバーレブさせないことが大前提で、次に大事なのは日頃からのエンジンオイルのメンテナンスです。
1度や2度のオーバーレブですぐにエンジンが壊れるわけではありませんが、エンジンの命とも言える、エンジンオイルが汚れていたり減っていては、エンジンをきちんと守ってくれません。
高性能のオイルを使うのも効果的ですが、一番大切なことは、オイルの状態をしっかりと管理して、オイル性能をきちんと保つことなのです。
エンジンブレーキをきちんと効かせたり、万が一にオーバーレブさせていまったときにも、きちんとオイル交換をするなどの日頃のメンテンナスが重要ですね。
エンジンオイルは燃費や冷却だけではなく、エンジン守る性能が一番重要ですからね!
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まとめ
この記事では、エンジンブレーキの仕組みや、使った場合のエンジンへの負担を減らす方法についてご紹介してきましたが、如何でしたか?
エンジンブレーキが効く原理や、使い所のポイントなどがしっかりと確認して、正しい使い方を身に着けたいですね。
フットブレーキやパーキングとの違いについても復習できましたし、緊急時や非常時にパーキングで減速する使い方も学べましたね。
エンジンブレーキの使い方によっては、エンジンに大きな負担となるので、日頃からオイル交換等の愛車のメンテナンスの重要性も再認識できました。
エンジンブレーキ多く使う状況になりそうなルートを走行する際や、使うポイントなど参考にしてくださいね。
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