今回は、ディーラー車検に掛かる日数や時間、ディーラー車検を受けるメリットやデメリットについてご紹介します。
車検となると、愛車を預けてしまうわけですからどのくらい預けるのかなど、予定を立てる上で知っておきたいですよね。
数時間ならあまり問題はありませんが、いくら代車を用意してくれてもやはり愛車の方が良いと思います。
ですが、短時間過ぎてもきちんと整備してくれているのかと言う不安もわいてしまうかもしれません。
それでは、ディーラー車検にかかる日数や時間、ディーラー車検を受けるメリットやデメリットについてお届けしていきますので、お見逃しなく!
もちろん必要な整備によってもちろん前後しますが、一般的にどのくらいなのか知っておきたいですよね。
【目次】
ディーラー車検にかかる日数や時間はどれくらい?
車検専門店では日帰り車検など、数時間で終わるものもありますが、比較的に時間のかかるディーラー車検ですが、一般的にどのくらいの日数や時間がかかるのでしょうか?
車検にかかる目安は2日間
ディーラーの多くは、国土交通省から民間車検場の認可を受けた社内の整備工場で車検を行います。
丁寧な整備を行ってくれますし、純正部品の在庫も豊富の為、車検に要する時間は2日間が目安です。
1週間近くかかる場合もある?
車検はもちろん点検するだけでなく、故障している部品や消耗品は交換する必要があります。
一般的な部品はディーラーでも在庫がありますが、もし特殊な部品の場合はメーカーから取り寄せることになる為時間がかかってしまいます。
また、12月~3月は非常に多くの車両が車検を受ける傾向にあります。
その為、通常よりも車検に時間がかかることがあります。
それぞれの整備工場で対応することができる車両台数は、ある程度決まっていますから、繁忙期はどうしても遅れ気味になってしまいます。
それと比較すると、ディーラーの2日間は長いですよね。
ディーラー車検に時間が掛かるのは検査手順が違うから?
ディーラー車検では時間がかかるのがわかりましたが、そもそも車検はどのような手順で、どのような検査が行われるのでしょうか。
同一性の確認
まずは、車検証に記載されている車が本当に同じものなのか(同一性)』をチェックする検査を行います。
実際に検査する時は、ボンネットを開けエンジンルームに刻印されている車体番号と車検証に記載されている内容が同じであるか確認を行います。
また、外観や室内をチェックし、保安基準に適合しているか、車検証に記載されている外形寸法などの同一性も確認します。
受入点検
外回りの検査をはじめ様々な検査を行います。
実際にライトをつけたりウインカーを付けたり、運転手が操作した通りに各部分が動くかをチェックを行います。
車体各部の締付けや消耗具合、損傷の有無などの確認をします。
さらに電気・電子系統の各種故障診断を専用の診断システムで行います。
また、ユーザーが気になっているポイントなどもチェックします。
作業内容の確認
車の状態や、交換が必要な整備や部品があるか、ユーザーに説明を行ってくれます。
車検が通る最低限の整備でいいのか、推奨された整備は全て行うのか不明点は納得がいくまでしっかり説明してもらいましょう。
エンジンルームの整備
エンジンのかかり具合やアイドリングの状態、各種ベルト類の緩みや損傷、バッテリーやプラグの状態、燃料漏れやオイル漏れなど、細部まで入念なチェックを行います。
もちろん不具合があれば整備を行います。
ブレーキ整備
ブレーキは安全に運転を行う上では最も重要なパーツですよね。
分解して整備を行い、ブレーキの効き具合はもちろん、ブレーキペダルの遊び、踏み込んだ時の床板との隙間やパーキングブレーキの効き具合などもチェックを行います。
下回りのチェック
車をリフトアップし、下からサスペンションやマフラーなどの取り付け状態を確認します。
大きな損傷は無いか、ネジの緩みやオイル漏れなどは無いか、小さな不具合も見落とさないように厳しくチェックされます。
完成検査
道路を走れる基準を満たしているかどうかの検査を行います。
足まわりや、ブレーキ制動力、スピード誤差、ヘッドライト光軸、排気ガス濃度などの再度検査を行います。
もちろん基準を満たしていない場合は、もう一度整備を行い調整します。
そして、完成検査を再度行います。
ここまでの点検し、整備を行い、検査をすると言う工程を検査に合格するまで行います。
合格後、洗車や室内の清掃を行います。
書類作成
ディーラーの場合、指定整備工場に認定されている為陸運局へ車を持ち込む事はありません。
必要書類を作成し、陸運局へ申請を行います。
その間車には仮車検証が交付されます。
数日後には本物の車検証が交付される為、再度受け取りに行くか郵送してもらう必要があります。
ですが、この工程はディーラーでも専門店でもあまり変わらないと思います。
ディーラー車検に時間が掛かる理由は作業が丁寧だから?
車検では様々な検査が行われていますが、これはディーラーでも車検専門店でもあまり変わりません。
では、なぜディーラー車検には時間がかかってしまうのでしょうか?
検査の仕方が異なる
検査の仕方が異なります。
最低限の検査項目は決まっていますが、業者ごとに検査のやり方は違っており、じっくり丁寧に行う場合もあれば、素早くスピーディーに行う場合もあります。
その為、ディーラー車検の場合は、質を重視する傾向にあり、厳密なチェック項目で丁寧に点検、整備をおこなうため時間はかかりやすいです。
繁忙期や混雑状況にもよる
ディーラーでは、もちろん車検だけでなく点検や整備様々行っています。
車検だけでも、12月~3月や月末は混雑しやすい為、余計に時間がかかってしまう可能性もあります。
整備士の人数が少ない
ディーラーだけでなく、整備士全体的に人数不足の傾向があります。
ディーラーでは、それぞれが様々な作業がある為、車検にかけられる人数も減ってしまいます。
車検専門店などでは、パーツごとに役割分担を行っている場合も多いですが、ディーラーでは点検~整備を1人の整備士が行い、最後の完成検査を検査員の人が行います。
検査員の人もたくさんいませんので、必然的に時間はかかってしまいます。
部品の調達に時間がかかる
車検専門店では車検が通る最低限の整備を行いますが、ディーラーでは先を見越した点検~整備を行います。
その為、整備時間もかかりますし、必要な部品も増えてしまいます。
在庫の無い取り寄せの必要のある部品だと、部品の調達期間もかかってしまいますよね。
ディーラーの車検の際は余裕を見て予約したいですね。
時間が掛かってもディーラー車検を受けるメリットは?
車検の時間がかかってしま事だけを見ると、デメリットしかないように思えますが、ディーラー車検にはもちろんメリットもあります。
どのような点がメリット・デメリットなのか見てみましょう。
ディーラー車検のメリット
専門性と知識と経験が段違い
車検専門店や民間の整備工場の整備士は、様々な車の整備を行いますが、ディーラーの整備士は基本的に自社の車の整備がメインとなります。
その為、自社の車に関する知識や経験は他の整備工場の整備士には負けません。
この車種のこの年式はこのような不具合などが起きやすいなど、様々な知識や経験を持っています。
その為、症状が出ていなくても、前もってチェックすることが可能です。
専用マニュアルや専用設備で安心できる
車検に関する作業はどこの整備工場でも可能ですが、もし故障や不具合などが見つかった場合、ディーラー専用のマニュアルや専用の設備が必要になる可能性もあります。
コンピューターのよるチェックなどもその一つですし、ディーラーには社外秘の整備マニュアルなどもあります。
ディーラー車検のデメリットはある?
費用が高くなりがち
法定費用(自陪責保険料、重量税、印紙代)は、絶対に必要なものですので、どこで車検をしても同じです。
ですが、交換部品は純正部品になる為部品代も高くなりがちですし、民間の整備工場と比べ工賃も高くなりがちです。
また、ディーラーでは車検の際今はまだ大丈夫でも次の車検までにはダメになるであろう部品の交換も推奨されます。
その為、推奨された部品を全て交換となると費用が高くなりがちです。
ですが、今交換しなくても良いものなど、交換しなくても車検には通るものもありますので、納得のいかないものや不安なものはしっかり説明を受けましょう。
時間がかかる
この記事のテーマになりますが、上記に紹介した理由から車検に時間がかかってしまう傾向にあります。
質より速さを重視したい場合は、これもデメリットになってしまいます。
その為、ディーラー車検を受けるかその他で受けるかは、どこに重視を置くかが決め手ですね。
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まとめ
今回は、ディーラー車検に掛かる日数や時間、ディーラー車検を受けるメリットやデメリットについてご紹介してきましたが、如何でしたか?
混雑具合や、整備士の人数など、ディーラーの弱点と言えるようなものもありましたが、点検項目が多く丁寧にしっかり点検を行って車検を受けられるのは、車検後の2年も安心して愛車を運転出来るので安心ですよね。
ディーラーで日頃から点検などを受けている場合は、前もってお伺いの連絡がくるかと思いますが、もし車検を忘れていてすぐにでも受けなきゃいけない!と言う場合にはあまりオススメ出来ないかもしれません。
ですが、質を重視しディーラー車検を受ける場合は、早め早めに予約など段取りを立てておくことがオススメです。
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