今回は、エクストレイルハイブリッドのクラッチから異音がする不具合の原因・対処法についてご紹介します。
圧倒的な走破性と操縦安定性に加えて『プロパイロット』なる新技術を搭載して発売された、日産SUVの代表であるエクストレイルハイブリッド。
そのアウトドアの本格派と言われる、日産エクストレイルハイブリッドにクラッチの不良が伝えられています。
クラッチの不具合は走りにかなり影響する部分であり、現在お持ちの方も購入を検討されている方にとっても気になるところです。
このクラッチの不具合が、どこから発生し原因は何なのかを探っていきます。
それでは、エクストレイルハイブリッドのクラッチから異音がする不具合の原因・対処法についてお届けしていきますので、最後までお見逃しなく!
安全性には問題はないのか、原因は解明されたのか、気になります。
メーカー側のミスだとしたらリコールについても気になりますね。
【目次】
エクストレイルハイブリッドのクラッチから異音がする不具合が発生している?!
出典:https://www.excite.co.jp/news/article/Ignite_72439/
それでは、エクストレイルハイブリッドの異音の原因と対処法を具体的にご説明いたします。
エクストレイルハイブリッドのクラッチはどんな種類?
エクストレイルハイブリッドには、ジャトコ社の日産2.0エンジン向けに開発したクラッチが搭載されています。
最近のクラッチの主流であるCVT・無段変速機なるクラッチを使用していますが、他とは異なるシステムが追加されています。
エクストレイル ハイブリッドでは、1モーター2クラッチによるパラレルハイブリッドシステムが採用されています。
このシステムは同社の『スカイライン 』や『フーガ』の ハイブリッドと同じシステムなのですが、この2モデルはFRです。
エクストレイル ハイブリッドはFFとして初めてこのシステムを導入されたモデルです。
パラレルハイブリッドシステムとは
トヨタが採用しているのは、シリーズパラレル方式と呼ばれるシステムで、発電機とモーターを1つずつ搭載し、走行条件に合わせて『モーターのみ』『エンジン+モーター』を最適に判断する最も燃費の良い技術です。
日産は、これよりシンプルなパラレル方式という1つのモーターで発電と走行を兼ねる技術を採用し、この技術にプラスして『2クラッチ方式』を開発しました。
この『インテリジェント デュアル クラッチコントロール・1モーター2クラッチ方式』と呼ばれる技術は、変速機とエンジンとモーターを繋げるクラッチを2つ搭載することで『モーターのみ』『モーター+エンジン』『エンジンのみ』で使い分けし、燃費向上とドライバーのレスポンスを向上しています。
簡単に言えば、トヨタが燃費のみを重視したシステムを採用しているのに対し、日産では
燃費だけでなく走りの部分にも配慮したシステムと言えるでしょう。
逆にとれば『日産のハイブリッドは走りはいいけど、燃費はあまり期待しない方がいいね』みたいの事を言われるのも、この辺りに原因があるのかもしれません。
異音が発生する原因は何?
異音の原因は、モーターからエンジンに切り替わる時にクラッチが滑ってしまい、それが『キュッ』という音になっているそうです。
命に関わる事は無いとの説明ですが、異常音が不具合からきていると知ってしまうと心配するなと言われても無理な話ですね。
対処法は?
上記の『滑り』を起こさせないように、ミッションと本体を繋ぐ部分に部品を噛ませるという説明を受けた方もいるようですが、車から外して数ミリ単位の調整が必要になるためか、基本的には『新しい対処品との交換』、つまりCVTの載せ替えになっているようです。
現在は、CVTの異音に関してディーラー側でも承知の上で販売していますので、相談すればすぐに対応してると思いますので安心してください。
但し、CVTは交換後に『ならし』が必用で、コンピューターにも学習させる時間も必要だとも聞いています。
処置完了までに、かなりの時間を費やした方もいらっしゃるようですので、出来上がりの時期と無償修理の確認は行って下さい。
命に関わる事象ではないと言われても、不具合があると聞いたら心配になるのが普通ですよね。
無償修理してくれるのはいいけど、修理に時間がかかるのは困りますね。
エクストレイルハイブリッドのクラッチはリコールが届け出られている?
出典:https://car-research.jp/nissan/x-trail-hybrid.html
クラッチ異音の件はリコールとはなっていませんが、別のCVTの不具合でリコールが届けられています。
『ハイブリッド車のCVT制御コンピュータにおいて、プログラムが不適切なため、減速によるEVモード移行後に極低速走行を継続した場合、モータとCVT間の動力伝達に異常があると誤判定することがあり、警告灯が点灯してモータが停止し、走行不能となるおそれがあります。 』
との事で、改善措置の内容として『当該CVT制御コンピュータを対策プログラムに修正』
との届け出がされています。
リコールの対象車は?
エクストレイルハイブリッド2015年モデルがリコールの対象となっています。
型式は『DAA-HNT32』と『Daa-HT32』の2つで、対象の車体番号の範囲は『HNT32-100029~HNT32-32108579』と『HT32-100101~HT32-101386』となっています。
制作期間は2015年4月20日~2015年8月18日のもので、生産台数は 9,759台です。
日産ホームページ上のリコール検索等で車体番号を入力すると、詳細を表示してくれると思いますので、ご確認下さい。
リコール修理に掛かる期間はどれくらい?
修理はプログラムの書き換えとの事ですから、事前に連絡をしておけば数時間で済むものと思われますが、念のため確認をとっておく事をお勧めします。
リコール修理しないとどうなるの?
上記のリコール内容と重複しますが、最悪の場合は走行不能となります。
今まで、これが原因での事故の報告は数件のみとなっているようですが、リコールの届け出がされたという事は、危険度が高い証拠ですから対象の車をお持ちの方は少しでも早く修理に出して下さい。
リコール前に修理していた場合はお金は帰ってくる?
『リコール前の整備・修理が分かる内訳書と支払いの領収書があれば返還されます、車種によっては、リコール前の何十万とした修理代が、数年経過した後のリコール発表により返還されるってケースも珍しくありません。』
上のケースは、良心的なメーカーかディーラーの話です。
色々な体験談からは分かることは、メーカーやディーラーでの対応もバラバラだという事です。
同じ部分の同じ部品を交換しても、リコール前の修理であれば受け付けないところもあり、上記のように全ての金額を返還してくれるところまで様々です。
まず有利に話を進める為には、領収書と修理の内容がわかるものを保存しておく事です。
ディーラーでの修理と工場での修理とでは金額にも差が出ますので、この辺りも問題になっているようです。
その後は、ディーラーに直接行くのではなく、メーカーの『お客様センター』に連絡してみて下さい。
こちらの方が間違いのない対応をしてくれます。
領収書が無かったとしても、車の中を見れば修理したのが分かるはずですから、まずは『お客様センター』にその旨を説明して対応してもらいましょう。
今回とは別にクラッチの不具合も起きていたんですね。
リコール前に支払った金額は、あたり前に全額返金されると思っていましたが、メーカーによっても対応が違うなんて不思議です。
こういう時の対応で、お客様を大事にしているかが分かりますね。
エクストレイルハイブリッドに発生している不具合は?
出典:https://23eni.biz/hnt32-ht32-x-trail-22926.html
エクストレイルハイブリッドでは、クラッチの他にも不具合が発生しています。
3件ご紹介させていただきますが、日々こうした報告も更新されてホームページ等に記載されています。
これ以外の不具合も考えられますので、不安な方や、これからの購入を検討されている方は、メーカーのホームページ等で確認される事をお勧めします。
メーカーだけで検索すると莫大な量になると思いますので、車種や年式などで絞り込んでご覧下さい。
エアコン暖房配線の固定不良
エアコンユニットのPTCヒータにおいて、電気配線の固定が不適切なため、走行中の振動等により揺動し端子が摩耗することがあります。
そのため、そのままの状態で使用すると、端子間の抵抗が増加し異常発熱して、発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがあります。
改善の内容として、当該PTCヒータを対策品と交換します。
バックドア・ステー外筒キャップ部の塗装不良
バックドアのガス封入式ステーにおいて、外筒のエンドキャップ部の塗装が不適切なため、早期に腐食するものがあります。
そのままの状態で使用を続けると腐食が進行し、封入されたガスにより外筒が破損して、当該ステーが車体の外に飛び出し、路上に落下して交通の妨げになるおそれがあります。
また、バックドアを開く際に当該ステーが破損すると、周囲の人が負傷するおそれがあります。
改善の内容として、当該ガス封入式ステーを対策品と交換します。
ABS制御弁ギヤポンプ内部のオイルシールの不良
ABSアクチュエータにおいて、ギヤポンプ内部のオイルシール成形時の温度管理が不適切なためオイルシールの硬度が低くなっているものがあります。
オイルシールにブレーキ液が浸透してシール性能が低下し、ブレーキ液がアクチュエータ内部に漏れ、電気基板に浸入すると、システム異常となります。
ABSおよびVDC警告灯が点灯して機能が停止し、最悪の場合、電気回路がショートして火災に至るおそれがあります。
対策として、ABSアクチュエータの製造番号を確認し、対象の場合は当該良品と交換します。
見てみると、火災の発生の恐れがあるというのもありますから恐ろしいです。
他の車でも同じように不具合が頻発しているんでしょうか?
新車・中古車を買う時の下取り車を高く売る方法は?
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しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ここで注意すべき事は、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」という事。
また、
と言ったセールストークに誤魔化され、あやうく損するといった場面も見受けられます。
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そこで、車買取査定サイトから無料査定をしてもらった結果、57万円という買取金額が出て唖然としました。
あやうく17万円を損するところでした!
その後、私は再びディーラーへ行って車買取査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えたところ、車下取り価格を17万円+1万円UPしてくれました。
初めから相場以上の金額で対応してくれよと思いながらも、車買取査定サイトを知らなくては損するのは当たり前ですね。
だからこそ、下取り買取金額を出してもらう前に、利用していくのを忘れないようにして下さいね。
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ディーラーの下取り買取価格と比較したい方・すぐに相場を知りたい方は、無料ですぐに利用できるのでお早めに利用してくださいね。
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まとめ
出典:https://autoc-one.jp/nissan/x-trail/newmodel-2136961/
今回は、エクストレイルハイブリッドのクラッチから異音がする不具合の原因・対処法についてご紹介してきましたが、如何でしたか?
どうやらたくさんの不具合が合った事も事実のようですし、今回の異音についても、リコールとはなっておりませんが、不具合を認めての対応がとられているようです。
原因もわかり、修理してもらえば安全で快適な車となります。
通常に車を購入していれば、リコールの際には手紙等で知らせて貰えるはずですが、引っ越ししていたり、名義が変わったりすると通知が届かない場合もあります。
自分の命を守る為にも、時々愛車の不具合情報を見てみると良いでしょう。
かんたん車査定ガイド