この記事では、トヨタ・アリストV300の燃費が悪い原因と、燃費を向上させる方法についてご紹介します。
アリストはクラウンに勝る車格を持ち、トヨタが1991年から2004年にかけて発売した高級セダンです。
トヨタ中でも走りのセダンと言われていたアリストですが、アリストは燃費が悪く、ユーザからの不満も沢山出ていました。
そんなアリストの燃費は本当に悪いのか、悪いとすれば何が原因なのかご紹介します。
それでは、トヨタ・アリストV300の燃費が悪い原因と、燃費を向上させる方法についてお届けしていきますので、最後までお見逃しなく!
人気がある車だからこそ、盗難に合いやすいのは仕方がありません。
燃費に関しては、排気量も大きく、エンジンを回して走る車なので燃料の消費が多いのは防ぎようが無さそうですね。
【目次】
アリストV300の燃費は本当に悪いの?
アリストV300はこれまでのトヨタ車の中でも走りについてかなりの高評価を受けています。
ですが、燃費は、カタログ燃費で8.8km/L~9.4km/L。
最新セダンの燃費ランキングを見ると、カタログ燃費で34Km/hのプリウスが燃費ランキング1位を獲得しています。
つまり、アリストV300は最新セダン車の半分以下の燃費の低さであったことが分かります。
アリスト登場時のエンジンJZS14型に関してはカタログ燃費が7.1km/L~7.8km/Lと、お世辞にも燃費が良いとは言えない燃費でした。
しかし、アリストが最後に発売された2004年から14年間も経っているので、現在の最新セダンと燃費が違うのは当然ですよね。
ただ、これだけ燃費が悪くても燃費の悪さに勝る魅力がある車という事ですね!
アリストV300の燃費が悪い原因は?
アリストV300はどうして燃費が悪いのか、その原因についてアリストの特徴と合わせてご紹介します。
ツインターボ
アリストV300にはツインターボが搭載されています。
ターボ車はエンジンの圧縮比が低く抑えられている為、燃費が悪くなりやすいという特徴があります。
そして、圧縮比はトルクとある程度比例しています。
なので圧縮比が下がると爆発の圧力が低下して、トルクも当然低下します。
低速域でのトルクが特に少なくなるため、スムーズな加速を得ようとするとどうしてもアクセルペダルの 踏み込み量が多くなります。
結果として燃費が低下するということです。
ならば圧縮比高めれば良いのではないかと考えるのが普通ですが、ターボ車の場合、圧縮比を高くし過ぎるとノッキングを起こしてしまう危険性があります。
本来、スパークプラグによる点火後に混合気が燃焼室全体に燃え広がるのですが、圧縮比が高いと燃え広がる前に部分的に自然発火してしまいます。
これがノッキングを起こしてしまうのです。
ターボ車の場合、圧縮比を低く抑えても、ターボチャージャーから送りこまれた空気が熱を持っているため、ノッキングを起こしやすいのです。
特に回転が高いときにノッキングを起こすと、ターボエンジンは破損するおそれがでてきます。
そこで必要以上の燃料を噴射してその気化熱によって燃焼室を冷却しようとしますので、これもまた燃費が悪くなる原因のひとつとなっています。
年式が古い
自動車のエンジンは走行距離が長くなればなるほどトラブルの可能性は高くなります。
国土交通省が行った調査では、車の走行距離が伸びるにつれてエンジンの火災が増えているという調査結果もあります。
アクセルを踏んで車が走り出すまでには、様々なパーツが機能しています。
その中でも最も燃費性能に大きく関わるのは、エンジン、そして車の頭脳とも言うべき電子機器の数々といえます。
燃費性能に与える影響がかなり大きいのが、エンジンの点火、圧縮、混合などです。
例えば、加速も減速もせずに一定の速度で走行している高速などと、発進停止を繰り返す街中の走行では、燃費の数値が大きく変わってきます。
そして、長年使っている車のそんな燃費性能に大きな影響を与えるエンジンが突然、何らかの原因で本来の力を発揮できない状態に陥っている可能性があります。
燃費性能の急激な悪化として考えられる典型的なケースの一つに、経年劣化によるエンジンの不具合が考えられます。
急加速
走りを売りにしているアリストの、所有者は発進時の急発進や、走行時の急加速を好む傾向にあるのではないでしょうか。
当然ですが、極端にアクセルを踏み込む急発進、急加速をしていると燃費は悪くなります。
反対に必ず燃費が上がって来る方法が、ハーフアクセルを意識してアクセル開度を大きくしないように運転することを心がけると燃費向上につながります。
ツインターボのV300だと市街地走る時は予想外に燃費がかかりそうです。
年式が古くなって、燃費が悪くなってしまうのは仕方がありませんが、消耗品を変えたりエンジンのメンテナンスを行うことによって、少しでも燃費を上げることが出来るのではないでしょうか。
アリストV300の燃費を向上させる3つの方法は?
それでは、アリストV300の燃費を向上させる方法はあるのでしょうか。
実は、アリストV300だけに限らず車の燃費を向上させる方法はあります。
これから、その方法を紹介します。
加速や減速する際の注意点
発進時
車が一番ガソリンを使うのは発進時と言われています。
1トン以上ある重量物を動かすのですから、当然ですよね。
発進時に急加速をしようとアクセルを深く踏んだ時には当然エンジンには高い負荷が掛かります。
高い負荷がかかるという事は、それだけガソリンを消費してしまいます。
燃費を向上させるには、アクセルを踏みすぎないでゆっくり発進することが重要になります。
走行時
走行時には、交通の流れを妨げないように注意しながら、緩やかな速度で走行する事が燃費の向上につながります。
AT車は、ブレーキを離すとクリープ現象でゆっくり加速するので、前方の車に近づいてきたときや、前方の信号が赤信号を表示しているときなど、それも活用するといいでしょう。
頻繁にアクセルを踏んだり、ブレーキをかけることも燃費を悪くするので、なるべくしないようにしましょう
アクセルのON/OFFの少ない運転をすることで、燃費が向上します。
減速時
減速時には、積極的にエンジンブレーキを使うことで燃費の向上が期待できます。
前方の信号が赤になった時、長い下り坂を下る時などはブレーキだけに頼らず、エンジンブレーキも利用しましょう。
不要な物は車に積まない
排気量が小さい車や、軽い車ほど荷物の影響は大きくなりますがセダン型の車が、100Km
を約10Kgの荷物を積んで走ると約21ccのガソリンを余分に消費することが分かっています。
ゴルフに行かないけど、面倒くさいからと車のトランクがゴルフ用品の倉庫代わりになっていませんか。
また、スキーシーズンは終わったけど、これも外すのは面倒くさいからとルーフキャリアーをそのままにしていませんか?
ルーフキャリアーなども、空気抵抗を受けて燃費が悪くなります。
必要ないときは外して、トランクなど車内に積んでいるいらない荷物も降ろして下さい。
エアコンを使い過ぎない
車のエアコンを使うとエンジンに負担がかかり、最大20%燃費を悪化させます。
燃費を優先するのであれば、暑さをしのぐために窓を開けて走行するのも良いかもしれません。
クーラーはコンプレッサーを回すので、燃費の悪化につながりますが、暖房はエンジンの余熱を主に利用するため、ほとんど燃費は悪化しません。
特に急発進や急停止など急のつく運転は禁物だと言うことですね。
また、車の中の余計な荷物を下すことでも効果的だという事が分かったので、気を付けていきたいですね!
アリストV300はS300に比べても燃費が悪い?
アリストV300はツインターボエンジンを搭載しているのに対して、S300はNA『自然吸気』エンジンが搭載されています、
過給器によって自然吸気エンジンの吸気の力を向上させたものがターボエンジンというのです。
ターボエンジンは自然吸気のおよそ2〜3倍の空気を取り込みます。
また、NAエンジンより使用する燃料も多いため、エンジン燃焼のパワーが高まります。
ターボエンジン最大のメリットがこのパワーであるといえます。
逆に、燃費については燃料を多く使用する分NAに劣ります。
また、デメリットとして、パワーを必要としない街中乗りが多い場合は燃料を無駄に消費してしまうことがあげられます。
アリストV300とS300の違いは何?
V300に搭載されるツインターボ仕様は280馬力、S300に搭載されるNAは230馬力を発生させています。
組み合わされるミッションはステアシフトマチック付きのATで、S300は5速、V300は4速の設定となっています。
サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンで前・後ともスタビライザーつきとなっています。
V300、S300それぞれに専用アルミホイールやブラックインテリアを施したベルテックスエディション、S300には本木目パネルや本革シートで高級感を演出するウォールナットエディションも用意されていました。
上記のようにV300には280馬力を叩きだすツインターボエンジンが搭載されていますので、スポーツタイプの車種やS300にも負けない動力性能を持っています。
0-100加速はどっちが早い?
アリストV330の0-100km/h加速タイムは、公表値で6.1秒です。
この数字は本格スポーツカーの領域です。
残念ながらS300の加速タイムは見つからなかったのですが、S300に搭載されているエンジンは、230馬力のNAエンジンで、V300には280馬力をたたき出すターボエンジンが搭載されているので、加速性能は当然V300に軍配が上がるでしょう。
アリストの誕生する当時は、車の馬力の上限が280馬力に規制されていました。
アリストは280馬力規制の中で開発された車種です。
ですから、当時の上限とされた280馬力が最高出力となっていますが、3リッターエンジンにしては高トルクとなっているために、重い車重をものともしない加速性能を持っている車なのです。
ターボエンジンは確かに力強いですけど、その分燃料を消費してしまいます。
車の走りが好きな人は、走りの力強さを取るか、燃費を取るかと言う難しい判断を迫られるのではないでしょうか。
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まとめ
この記事では、トヨタ・アリストV300の燃費が悪い原因と、燃費を向上させる方法についてご紹介してきましたが、如何でしたか?
アリストは、最後の発売から既に14年も経っていますが、若者に人気の衰えない名車と言えます。
やっぱりクランの様に風格を持っていて、走りに安定感があることから欲しいと思わせるものと思います。
アリストは今まで紹介しましたように燃費がリッター10kmも出ません。
なので通勤などで使うには、維持費や燃料代がかさむのでオススメは出来ません。
ですがレジャー用として使用するなら、高級車として見栄えも良いし、内装は普通のクルマとは比べ物にならない上質感があります。
中古車市場の値段も安くなってきているので、今が手に入れる時期なのではないでしょうか?
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