この記事では、アリストの寿命がくる走行距離について主要部品・消耗品の寿命と共にご紹介いたします。
トヨタ・アリストは、初代のJZS14型が1991~1997年、1997年に発売された2代目のJZS16型は2005年まで販売されていました。
アリストはトヨタの海外高級ブランド『レクサス』の『GS』として販売さてれおり、日本国内のレクサスブランド展開により、三代目からはGSの名で国内販売が続けられています。
アリストは同社のスポーツカー、スープラ(JZA80)にも搭載されていた、ヤマハ製の2JZ-GTE型 3.0L直6 ツインターボを搭載し、国内最速セダンとして人気を博しました。
盗難防止対策の遅れの影響で車両盗難被害車種1位になったことや、性能の良さが災いしスピード違反による事故も多かった為に、自動車保険料は高い料率が設定されていました。
なお、トヨタ自動車3代目社長である奥田碩氏は初代アリストを所有していたことからも、アリストの人気が伺えますね。
それでは、アリストの寿命がくる走行距離について主要部品・消耗品の寿命と共にお届けしていきますので、お見逃しなく!
販売終了から時間が経っていますので、車本体や部品の寿命、走行距離に応じて発生するトラブルなどが気になりますね。
中古車で購入する際にも、部品の寿命や走行距離で判断出来るように知識があると役立ちそうですね。
【目次】
アリストが故障する寿命や走行距離はどのぐらい?
今でも人気のアリストですが、故障しやすいポイントや部品はあるのでしょうか?
これから、中古車で購入する場合や長く乗っていらっしゃる方には気になるポイントかと思います。
アリストの故障しやすいポイントはどこなのか?こわれやすい部品や走行距離と寿命の関係についてみていきましょう。
タイミングベルトの劣化
ままず、アリストに限らず走行距離が多く、使用期間が長い車はタイミングベルトが必ず劣化してきます。
タイミングベルトはエンジンの動力を使って、車が動く為に必要なオルタネーターやウォーターポンプなどの補機類を動かしている重要な部品の1つです。
ですから、このタイミングベルトが劣化や摩耗で切れてしまうと、エンジンに重大なトラブルを発生させてしまします。
一般的にタイミングベルトは10万キロ走行で交換する部品ですが、エンジンの寿命に非常に大きくかかわっているので、走行距離を見計らい寿命を迎える前に、普段からヒビや割れの点検をして、早めの交換がよいでしょう。
ウォーターポンプの故障
ウォーターポンプはタイミングベルトによって動かされていた、エンジンの冷却に必要な冷却液をラジエーター~エンジンの循環をさせる働きがあります。
ウォーターポンプが故障してしまうと、エンジンがきちんと冷却されずに、オーバーヒートしたり、最悪の場合はエンジンブローの可能性もあります。
中古車購入の場合は交換時期の確認や購入時に交換してもらえるのか?、長い間乗っている方も要チェックポイントです。
ウォーターポンプはエンジンにとって非常に重要な部品の為、寿命は長く設定されていますが、こちらもタイミングベルト同様10万キロを超えてから壊れやすいので、普段から水温計やエンジンの異音に中止して、異変を感じたら早めにディーラーなどでチェックしてもらいましょう。
エアフローメーター周辺のトラブル
2代目 JZS16型アリストに多いトラブルで、エンジンへの空気流入量を測定する『エアフローメーター』の故障が多いです。
走行距離が多いと、エアフロメーター周りのダクトパイプの汚れにより、空気の流れが悪くなりエアフローメーターが正常に作動しなくなり、アイドリング不調を起こします。
このトラブルは、エアクリーナーやダクトパイプの洗浄で直るケースがほとんどですので、購入前の洗浄確認は必ず行いましょう。
エアフローメーターやその周辺を洗浄しても、症状が改善しない場合は、スロットルボディの故障がかあるようですので、10万キロ以上走行しているアリストではチェック必須のポイントの様です。
その他トラブル
アリストに限らず、総経距離の多い車や長い年数が経過している車に多いトラブルの、ゴム類やプラスチック部品の劣化は、どうしても避けられません。
アリストの場合は、10万キロを超えたあたりで、エンジンに燃料を送る『燃料ポンプ』が突然壊れたり、エアコンコンプレッサーからの異音が多いようです。
エンジンや駆動系は、かなり丈夫な部類のようで、よほど過激な運転や使われ方をしていなければ、きちんとメンテナンスがされていれば、20万キロ走行でも全く問題ないようです。
ここで挙げた項目をチェックして違和感なければ、距離が多くても問題ないかと思います。
タイミングベルトの交換はどの車でも10万キロで交換が目安ですし、他の壊れやすい部品を把握していれば安心ですね。
車にとって一番重要なエンジンやトランスミッションが丈夫で長持ちするのは、すごく安心感がありますね。
アリストの消耗品の寿命と目安の走行距離は?
アリストの各種消耗品の寿命や走行距離に応じた目安はどの様な関係なのでしょうか?
車を日常使いをする上では、タイヤをはじめとする消耗品がどの程度の寿命なのか?また、走行距離や使用環境によってどう変化するのかは、維持する上で大変重要な要素です。
これから購入する方や、現在アリストにお乗りの方に参考になるようまとめてみました。
タイヤの寿命は?
使用の大半が街乗りで、たまに高速道路を走行するような、ごくごく一般的な使い方であれば30,000~40,000km程度の寿命はあるようです。
高速道路や遠乗りなどの長距離や高付加がかかる状況で多く走行する割合が多い場合は、もう少し減りが早くなり25,000km前後が寿命のようです。
1年平均5,000kmとしても6年の寿命がある計算になりますが、タイヤは溝が残っているもゴムの劣化によりタイヤ表面が固くなってきたり、劣化による見えないひび割れなどが発生します。
アリストの様な高トルク&ハイパワーエンジンを搭載している場合は、場合によっては一気にパンクやバーストしかねないので、お財布にゆとりがあれば車検2回に1回か20,000km前後で交換するのがおすすめです。
タイヤがまだ使える状態での不必要な交換は、お財布にも環境にも優しくないので、定期的にタイヤの状態を確認しておきましょう。
ブレーキパッドやディスクの寿命は?
タイヤがきちんと性能を発揮出来る状態でも、肝心のブレーキディスクやパッドの状態が悪ければ、制動に影響が出てしまいます。
アリストのブレーキは、片押しの2ピストンタイプのブレーキキャリパーにステンレス製のブレーキディスクの組み合わせて構成されています。
一般的な走行の使用条件であれば、フロントブレーキが走行距離0,000km程度、リアブレーキは100,000kmもの寿命があるようです。
しかし、アリストのブレーキキャリパーは一般的なセパレートタイプを採用しており、ブレーキを踏んだ際に、ピストンの圧力によりパッドがディスクに押さえつけられ、キャリパーの合わせ目に外側に開こうとする力が生じて制動力にロスが生じます。
ブレーキパッドやディスクの摩耗が進んでくると、この減少も大きくなる傾向にありますので、アリストのようなハイパワー車の場合は寿命がくる前に交換するのがおすすめです。
エンジンオイルやエレメントの寿命は?
トヨタの中~大排気量のエンジンは非常に耐久性が高いのが特徴で、アリストに搭載されているターボエンジンの2JZ-GTE型は傑作と呼ばれるほどの名機で、通常のメンテナンスで10万キロは軽く使えるほどです。
特段神経質になる必要はなく、走行距離5,000kmか半年毎のオイル交換と10,000kmか1年に1回のオイルエレメントの交換さえ行っていれば、20万キロ超えはもちろんのこと30万キロも現実的な走行距離を走れる寿命があります。
エンジンはすごく頑丈で高耐久性を誇りますが、どうしてもゴムやプラスチック樹脂系の部品は劣化し性能を維持できなくなり、10万キロを超えたあたりからオイルの漏れや滲みが見られるので、オイル交換と同時にチェックしておけば、機械的な寿命を迎えるかで余裕で使用できます。
どのくらいの走行距離を乗ったら廃車になるの?
アリストの寿命?走行距離はどのくらいで廃車になるのか?
ここまでにお伝えした部品や、定期的なメンテナンスでその他の部品を交換していれば、アリストの寿命は走行距離30万キロ以上も可能といえるでしょう。
アリストが先か、オーナーさんが先か?大事に手入れをしていれば、パーツの絶版で修理不可能な事態やオーナーさんの都合により乗り換えなどが無ければ、もしかしたら寿命はないのかもしれませんね。
高性能なエンジンなのに、普通の車と同じ様なオイルやエレメントの交換サイクルで済むなんてお財布に優しくて嬉しいですね。
ブレーキも最低でも5万キロは使えるようだし、タイヤも思っていたよりも長持ちするみのがわかって安心したわ。
走行距離の多い中古車のアリストを購入する時の注意点は?
アリストは現在でも、よく街で見かける車なので、古さを感じさせないデザインや高い走行性能もあり、気になる1台ですよね?
一般的に走行距離や年式が中古車価格には大きく左右しますが、アリストの場合もそうなのでしょうか。
トラブルの起こりやすい部品の交換はされているのか?きちんと車の程度を見極め出来るようにしましょう。
走行距離と販売価格
走行距離は、価格に大きく直結しているようで、2~3万キロの車体は、非常に高額の値段が付けられています。
ここ最近の価格を調べてみました、
モデル・グレード | 年式 | 走行距離 | 価格 |
JZS16型 S300 | 1999 (H11) | 5,000 km | 59.8万円 |
JZS16型 V300 | 2001 (H13) | 19,000 km | 150.7万円 |
JZS16型 V300 ベルテックスエディション | 2004 (H16) | 24,000 km | 156万円 |
JZS16型 S300 ベルテックスエディション | 1997 (H9) | 30,000 km | 48万円 |
ターボモデルのV300もNAエンジンのS300も、低走行車であれば年式が2~3年違っていての、ほとんど価格が変わらないのがわかります。
年式
登録年式は、走行距離と同じくらい重要視されますが、アリストは販売終了から時間が経過していることもあり、同じ程度の年式であれば、走行距離が大きく値段に影響するようです。
モデル・グレード | 年式 | 走行距離 | 価格 |
JZS16型 V300 ベルテックスエディション | 2004 (H16) | 24,000 km | 150.7万円 |
JZS16型 V300 ベルテックスエディション | 2005 (H17) | 198,000 km | 48万円 |
JZS16型 V300 ベルテックスエディション | 2004 (H16) | 64,000 km | 85万円 |
アリストは同じような年式でも、『距離=寿命』が成り立つので、走行距離による価格差が大きいことがわかりますね。
エンジンやトランスミッションの耐久性が高いことがわかっているので、低走行車はその先長く乗れるということになりますので、価格に反映されるようです。
新車・中古車を買う時の下取り車を高く売る方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きをしてもらうのが圧倒的に早いですが、あなたに下取り車があるのならば、その車を下取りに出せば更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ここで注意すべき事は、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」という事。
また、
と言ったセールストークに誤魔化され、あやうく損するといった場面も見受けられます。
やっぱり、1円でも高く下取りに出したいですよね?
そのためにも、ある程度の今あなたの乗っている車がいくらで売れるのか相場を知っておく必要があるのです。
そんな時に役立つのが、かんたん車査定ガイドになります。
そこで、下取りに出したい車を一括査定してもらって買取価格の相場を知ってその見積書を提示して、それより高くしなければ下取りに出しませんとあなたの下取り車を高く売るために交渉する最大の武器となります。
私もディーラーに車を下取りに出した時、ラブ4の初めの提示金額は40万と言われました。
そこで、車買取査定サイトから無料査定をしてもらった結果、57万円という買取金額が出て唖然としました。
あやうく17万円を損するところでした!
その後、私は再びディーラーへ行って車買取査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えたところ、車下取り価格を17万円+1万円UPしてくれました。
初めから相場以上の金額で対応してくれよと思いながらも、車買取査定サイトを知らなくては損するのは当たり前ですね。
だからこそ、下取り買取金額を出してもらう前に、利用していくのを忘れないようにして下さいね。
かんたん車査定ガイドでは、かんたん車査定ガイドで申し込み後、買取相場が表示されます。
まとめ
この記事では、アリストの寿命がくる走行距離について主要部品・消耗品の寿命と共にご紹介しましたが、如何でしたか?
アリストは現在でも現役バリバリのハイパフォーマンスセダンで、見かけない日はないと言っても過言ではないですね。
そんな、人気のアリストの走行距離に応じた重要部品の寿命や、壊れやすいポイントがわかり勉強になりましたね。
走行距離が寿命に大きく関係しているのは、走行距離に応じたトラブルの発生頻度からもわかりますが、中古車市場の価格が距離重視である
中古車の価格を見ると、年式よりも走行距離の違いによって価格が大きく違っているので、その車の寿命や走行距離の関係性が見える
まだまだ、人気のアリストを購入するときや、すでのお乗りの方は走行距離に応じたメンテナンスや、各種部品などを交換する際に、部品やパーツ交換時期の寿命など参考にしてみてくださいね。
かんたん車査定ガイド