この記事では、アリストのトランスミッション載せ替えの費用はいくらなのか?についてご紹介します。
アリストは2005年の8月に販売が終了してから、すでに13年が経過していますが、今でも中古車市場では大人気の1台です。
そんな人気のアリストですが、経年劣化による故障やトラブルは避けられず、10年10万キロあたりからトランスミッションのトラブルが多いようです。
アリストに搭載されているエンジンは、どのタイプでも基本的なメンテナンスをおこなっていれば20万キロは軽く走れるほどの耐久性があるので、ミッションのトラブルが起こっては元も子もありません。
万が一、ミッションが不調になったり、壊れてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?
それでは、アリストのトランスミッション載せ替えの費用についてお届けしていきますので、お見逃しなく!
デザインも古さを感じさせないし、今見ても当時のかっこよさを持続している魅力の1台ですね!
そんな人気のアリストのミッションが壊れてしまっては、エンジンが絶好調でも走れなくなり困ってしまいますね?
万が一、アリストのミッションが壊れたり、不調になった場合の載せ替え費用について知っておいても損はないですね!
【目次】
アリストのトランスミッションが壊れた場合、載せ替えは必須?
ミッションが壊れてしまったら、修理はできないのでしょうか?ミッションはエンジンの次に修理費が高いと言われている部品ですので、相当な高額出費が心配されますね。
まず、ミッションの故障・不具合には大きく分けて2種類あります。
1つ目は長期間の使用で、内部の部品が劣化してしまい、物理的にミッションが壊れてしまう場合です。
2つ目は、ミッションの要とも言える、内部潤滑や油圧にかかわる『ATF』と呼ばれるオートマチック・トランスミッション・フルードの汚れや劣化による性能低下です。
どちらが原因の場合でも、ミッショントラブル発生時は同じ様な症状のようで、
- アクセルを踏んでも、エンジン回転の上昇の割には加速が悪く、MT車の半クラッチが長く続いているようで加速が悪い。
- オイルが焦げたり焼けたような嫌な匂いが発生する。
- セレクターレバーでギヤを選択する場合や、加速時のシフトアップ・ダウンのギアチェンジの時にショックが大きくなる。
- 普段よりも明らかに燃費が悪化する。
などが挙げられ、異変を感じた場合は自走出来る間に最寄りのディーラーや修理工場でチェックしてもらいましょう、最悪走行不能になる恐れもあります。
修理は可能?不可能?
アリストに搭載されているATは、一般的なトルクコンバーター式のクラッチ機構と遊星ギヤを組み合わせたミッションです。
高トルクにも対応し高い耐久性がありますが、トルクコンバーターの油圧部品や、高精度が求められる遊星ギヤは壊れた箇所だけの交換も可能ですが、他の部品も同様に寿命来ている可能性が高く、修理はあまりおすすめ出来ません。
メーカーも、複雑な部品で構成されるATの分解・修理には消極的なようで、リコール対象になるような、特定の部品が存在する場合は別ですが、破損部品のみの交換は推奨していないようです。
仮に修理した場合は、ミッションの取りはずしや分解工賃や部品代を含めて50万円程度かかるようです。
直すなら、載せ替えもアリ?
修理に50万円というのは、車検やタイヤ交換の数倍の費用になり、値段を聞いたら大抵の方は大いに悩むのではないでしょうか?
そんなときには、破損部品のみの交換ではなく、ミッション一式を載せ替えて修理するという方法があります。
ミッションの破損部品の交換で50万円もかかるのに、一式交換なんてもっとお金がかかるのでは?とお思いになるかと思いますが、そうでもないようです。
中古のミッションをオーバーホールして新品同様にした『リビルト品』を選択すると、ミッション一式交換しても、破損部品の交換・修理と同程度か安く済ませることが出来るようです。
安心感で新品ミッションの搭載も可能ですし、この際だからと走り好きな方はMTに乗せ場合もあるようです。
新しいATに載せ替える費用は?
壊れてしまったミッションの載せ替えですがどの程度の費用がかかるのでしょうか?
交換の作業工賃はおおよそ10万円程度、部品代がリビルト品であれば20万円くらいで、新品であれば30万円ほどのお値段になります。
最近では、トランスミッションを製造しているメーカーがリビルトを行い、自動車メーカー純正部品として販売しているため安心感が高く、ほとんどの方がリビルト品を選択しているようです。
ミッションは、車を動かすためには欠かせない部品だから、きちんと直すのが安心ですね。
スポーティな走行が可能なMTへの載せ替えも出来るなんて驚きでした!!
アリストをMTミッション載せ替えする方法や費用はいくら?
アリストの高性能なエンジンやスポーティーなデザイン性から、オーナーの中には『走り』に拘りをもっている方も多く、標準搭載のミッションが壊れた際にMTへ載せ替える場合もあるようですが、その載せ替え費用や方法はどうなっているのでしょうか?
ATからATへの交換であれば、ディーラーや修理工場で行う通常の作業ですが、AT→MT載せ替えとなると、そうもいかないようです。
ATでは存在しなかったクラッチペダルの設置や足踏み式のパーキングブレーキの移設など、作業は多岐に渡るため載せ替えノウハウが必要なようです。
それでは、MT化をするのに必要な部品や、どこでするのか?みていきましょう。
MT化に必要な部品はどうする?
ミッションのMT化にはどんな部品が必要なのか?必要な部品をピックアップしてみました。
- マニュアルミッション本体(JZX系のR154 5速やV160系のゲトラグ製6速)
- ヒーターホース移設
- クラッチペダル関連部品
- 手引き式サイドブレーキ一式
- 吊り下げ式アクセルペダル(寒冷地仕様のアリスト純正部品)
- コンピューターの書き換えか交換
- プロペラシャフト加工(ゲトラグ6速使用時)
- (リアデフギアの交換)
ミッションをチェイサー系の5MTにするか、プロペラシャフトやデフギヤの交換も必要なスープラ搭載の6MTにするかで予算が大きく変わるようです。
中古のR154ミッションをお持ちでしたら、クロスミッション使用の新品ギヤを組込んだリビルト品の選択もあります。
AT→MT載せ替えはどこでするの?
もともと、アリストにはMTの設定がないので、『MTへの載せ替え』と一言で言うのは簡単ですが、クラッチペダルの取付やサイドブレーキの設置など、簡単にはいかないよです。
もともとMT設定のある車種のAT→MTの載せ替えは比較的簡単なようですが、そもそもMT設定がない場合は、載せ替えした経験の数がものを言うので、どこのショップでも安心しては任せられません。
チューニング雑誌や、ネットの情報で載せ替えノウハウのあるしっかりとしたショップを選ぶのが大切です。
適当なところに頼んでしまうと、載せ替え後のアフターケアや車検証の構造変更が出来ないなどのトラブルも多いようです。
MTに載せ替える費用はどのくらいかかる?
一般的なJZX100系のR154の5MT使用の場合ですと、新品ミッション本体が25~30万円ほど、クロスミッション使用のリビルトミッションが35万円、中古をお持ちの場合はは部品代+工賃で15~20万円となっています。
使用するミッションが決まったら、あとの作業は同じ手順ですので、載せ替え費用はミッションの選択で20万円前後変化します。
作業工賃は部品代や作業工賃がコミコミで80万円前後のようですので、高いミッションを使用しても90万円以内の予算で納まるかと思います。
忘れがちですが、ミッションの載せ替えは『構造変更』を陸運局で行い、車検証の記載変更が必要です。
構造変更しなくても問題ないとの話も見受けられますが、違法行為ですので、きちんと行いましょう。
アリストの場合はMT設定がないので構造変更を行い公認取得するには、載せ替えで使用した部品の『強度検討資料』が必要になるので、載せ替え作業費用とは別に10~20万円上乗せになるようです。
MTに載せ替える場合はクラッチペダルの設置場所を確保したりと、いろいろ手間がかかるんですね。
アリストのミッション載せ替えをするメリットとは?
壊れてしまったミッションを修理ではなく、載せ替える方法を選択するメリットやデメリットはどうなのでしょうか?
載せ替えるメリットしかないように思えますが、実際のところはどうなのでしょう?
メリット
中途半端に部品の交換をして、いつまた壊れるか?と不安になりながら乗ることになってしまい、せっかく高いお金を払っても100%安心できないのは、困りもんですね。
やはり、一番のメリットは『安心感』のようです。
実際に、ミッション交換したユーザーさんの声を聞いてみましょう。
やっぱり安心感! 走りの良さもアップ!
先輩から中古で譲ってもらったのですが、エンジンのタイミングベルトは交換済みだったのですが、普通にのれていたのでミッションまでは気が回らずにトラブってしまいました。
ディーラー車だったので、アイシンAWのリビルト品に交換しました。
年々、ミッションの価格が高くなっているみたいだから、早めにやっておいた方がいいかもしれないですね、俺が交換したときは部品と工賃込みで36万円だったよ。
新車で買ってから15年めでついにミッションがいかれちゃってね。
それならと思って、念願のMT載せ替えしてみたのよ。
予算は100万以下でと思ってて、いつかMTに載せ替えしようと思ってて、MTのミッションは持っていたから、それをオーバーホールして公認取得も含めて95万円でできたよ。
ATのアリストもよかったけど、やっぱりMTのダイレクト感は最高だね!
デメリット
ここまではAT→ATの載せ替え、AT→MTの載せ替えで、みなさん満足な様子ですが、デメリットってあるのでしょうか?
AT→ATの場合は、費用はかかりますが単純な部品交換なので、ただ新品のATになって『安心』というだけで全く問題はありません。
一方、MTの場合はそうも行かないようです。
ダイレクトな走行感や、いままで以上にスポーティーな走行が可能になりますが、構造変更をしても、本来の意味での『純正』ではない『改造車』扱いになってしまうため、ディーラーでの点検や整備が受けられなくなる場合があります。
また、一般的にMT車は運転が好きで、ついついスピードの出しすぎで事故が多くなってしまい、同一車種のAT車よりも事故の発生割合が多いので、任意保険料が高く設定されている傾向があります。
新車・中古車を買う時の下取り車を高く売る方法は?
新車・中古車を安く買うには、値引きをしてもらうのが圧倒的に早いですが、あなたに下取り車があるのならば、その車を下取りに出せば更に安く買えますよね。
しかし、ディーラーの下取り金額に騙されてはいけません!!!
ここで注意すべき事は、「ディーラーは下取り金額を低めに見積もっている」という事。
また、
と言ったセールストークに誤魔化され、あやうく損するといった場面も見受けられます。
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そのためにも、ある程度の今あなたの乗っている車がいくらで売れるのか相場を知っておく必要があるのです。
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私もディーラーに車を下取りに出した時、ラブ4の初めの提示金額は40万と言われました。
そこで、車買取査定サイトから無料査定をしてもらった結果、57万円という買取金額が出て唖然としました。
あやうく17万円を損するところでした!
その後、私は再びディーラーへ行って車買取査定サイトで表示された買取相場をディーラーへ伝えたところ、車下取り価格を17万円+1万円UPしてくれました。
初めから相場以上の金額で対応してくれよと思いながらも、車買取査定サイトを知らなくては損するのは当たり前ですね。
だからこそ、下取り買取金額を出してもらう前に、利用していくのを忘れないようにして下さいね。
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まとめ
この記事では、アリストのトランスミッション載せ替えたの費用についてご紹介しましたが、如何でしたか?
車に限らず、部品が故障すると修理が普通なのかと思っていましたが、ミッション一式を載せ替えて交換修理という方法があるのですね。
複雑な構造のトランスミッションなので、破損部品のみの交換・修理よりも載せ替えの方が安心できますよね。
また、アリストに設定のないMTに載せ替えをする方法もあることに驚きでしたね、ノウハウをもっている信頼できるショップでの載せ替えなら安心してできますよね。
アリストのミッションが不調で、載せ替えを検討していたり、費用が気になる方は参考にしてみてくださいね。
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